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そんなことを考えて少し寂しくなりつつ、自動販売機があったので近よってビックリ豆乳とか言う謎の(いや豆乳だが)飲み物をスルーしつつ隣のぷるんぷるんシェイク蜂蜜胡瓜を買う。 て言うかビックリ豆乳って誰が飲むんだろう。 ちなみに、ぷるんぷるんシェイクはふって飲むゼリー飲料だ。 ぷるんぷるんシェイクを振り、プルタブを開けて口に含むと、蜂蜜の甘さと胡瓜の青臭さが絶妙にマッチした、メロンのようでメロンでないしかしメロンっぽいような気もする蜂蜜と胡瓜の風味が口の中に広がった。 なんとなく癖になるんだよな、これ。 是非販売停止にならないでほしい。 いまだに俺以外飲んでいる奴を見かけないのが少し残念だ。 今日学校についたら勧めてみようか。 確か学校の自販にもあった筈である。ぷるんぷるんシェイク。 悲鳴をあげる友人たちの顔を脳裏に描きながら歩を進めると、さっきまでの少し寂しかった気持ちが飛んでいった。 やはり持つべきものは友人、素晴らしきかな友情である。 なにか違うような気もするが。 友達って良いよね!と良い言葉で締め括っておけば綺麗にまとまることだろう。やはりあの姉の弟か、と誰かの声が聞こえたがスルー。 なぜならば俺は常識人だから、天からの声など聞こえないのだ。 きゃは☆ ぶいぶい! ぴーすぴーす! いやんっ☆ さていい加減不審なので止めるか。 悲しくなってきたと言うのもあるが。
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