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さてさて、そんなことを考えているうちにもう時間は22時。
普段なら私は布団に入る時間。
「フワァ~」
欠伸がついつい出てしまったけど、別に眠いわけじゃないの。
テレビで偉い学者が脳に酸素が足りないから欠伸が出るとか言っていたから、
デートへ行くことが決まって一週間、毎晩服を選ぶために0時まで起きていることとは、関係ないはず。
あれでもないこれでもないと考えていると、ドアをノックする音とともに、
「お姉ちゃん、入るよ~」
という妹の声が聞こえた。
そう、私は今日、恥を忍んで妹に助けを求めた。
別に私がオシャレに無頓着というわけではないんだけど、
ただ、一人で考えていても答えはでないので、人の意見を聞いてみることにした。
妹とはいえ、もう中学3年生、過去に彼氏がいたというのは聞いたことはないけど、
強力なスケットになるはず。
「どうぞ」
というと、妹の愛希(あき)が入ってきた。そして、部屋に散乱している私の服を見て
「…ずいぶん悩んでいるんだね…」
と言った。多分、ちょっと引かれてる。
「ん~」と悩みながら、15着ほどある私の服を吟味しながら、愛希が
「ここまで悩んでもらえたら、彼氏さんも幸せだねぇ~。」
とかなんとか、中学生らしくないことを言い始めた。
「私はデートの服なんかパパパっと決めちゃってるけどな~。」
「えぇ!?」
衝撃告白。妹に彼氏がいました。
この姉を差し置いて…恐ろしい子…!!
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