NOBI NOBI MAX

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「え!マジすか! 昔からこの稽古場にある刀ですよね?!」 修羅丸は、驚いた顔をした。 修羅丸が、この道場にくる前からずっとある刀をそんな簡単に貰える事に。 「お前は、もう子どもでは無いからな、もう18だ!だから、この刀をお前に授ける!」 そう、師匠が言うと修羅丸は応えた。 「でも、俺は受け取れない。おれはその刀に見合う器じゃねぇから」   修羅丸が、そう言うと師匠は愕然とした表情をした。 「お前がそう言うなら、これはまだ、稽古場に飾っとくぞ。」 「じゃ、俺は少し散歩に出かけてくるよ」 師匠にそう言い、修羅丸は自分の寝室に戻り、寝巻きから 袴に着替える。   着替え終わると、修羅丸は、廊下に出て玄関の方へ足を運んだ。 外では、雨音がし、蛙などが鳴いて、濡れた土の匂いがする。 「そうだ、隣町に行って美味しい団子でも食おうかな」  修羅丸は、唐傘を差し、唐傘に当たる雨音 を聴きながら。うきうきとした気分で、 少しずつ山道を、下って行った。 数分後 雨は止み、雲を裂くように日が差した。 「やめてください!!」 すると 遠い方から、女性の声がしたのだ。 修羅丸は声のする方へ走っていくと、女性を無理矢理 何処かに、連れて行こうとしていた男二人組がいたのだ。 「おい、いいだろ。少しだけ、俺達と遊ぼうぜ。」   男は、女性の袖をつかみそう言う。 女性はすごく拒み困って、渋面の顔をした。 「お願いします....やめてください!!」    「全く、情けない奴たちだぜ!そいつが、困ってるのが分からないのかよ。それでも、お前らは男か!!」   修羅丸は二人組の男達に言う。 「だれだお前?邪魔するぅ...あぁ!!」 男の一人が、殴りかかろうとすると、  修羅丸は、それを交わし男の腕を掴み、投げつけたのだ。 「くっそおぉ!てめえ!!俺のダチをよくも!!」  もう一人の男が怒った顔をし、その辺にあった木の棒で殴りかかろうとして来る。 修羅丸は避け もう一人の男の顔面におもっきり、正義の鉄拳をくらわしたのだ。   修羅丸は男達に近寄る
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