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「だって、私たちは人間なんだからどうしても仲良くできない相手ってのがいるよね。まぁ、私と君はもうツーと言えばカーな関係だけどさ」
「最後のところが引っかかるが、まぁ、そうだな」
「そんで、『誰とでも仲良く』しなきゃいけないのに『嘘をついたらいけない』って無理があるよね。......言ってることわかる?」
「う~ん......。あぁ、つまりは、嫌いなヤツと『仲良くする』為には『嘘をつく』必要があるけど、それがダメなわけだな?」
「まぁ、及第点。そして、『暴力はいけない』ってことはつまり『喋ってはいけない』ってことになるよね」
「待て待て。なんで『暴力はいけない』から『喋ってはいけない』に話が飛躍したんだ?」
「だって、言葉は暴力になりうるでしょ?」
「場合によってはな。で?そこからなんで三猿が出てきたんだ?」
「相手を見たらコイツとは合わないなって印象を受けるし、話していたら何気ない言葉で相手を傷つけかねないじゃん?」
「ふむ。つまりはこう言いたいんだな?
相手を見なければ仲が悪くなることは無いし、話さなければ傷つけることは無く、聞かなければ傷つくことも無い。と」
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