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お店から離れようと踵を返そうとしたが、不意に腕を掴まれる。 そこにいたのは何とも奇妙な格好をした、眼帯の少年だった。 「お兄さん、入らないの?」 「…………。」 しばらく動けなかった。どうして僕に話し掛けてきたのか、どうして僕にお店に入るように勧めたのか。 疑問が頭の中をぐるぐると掻き回す。 「?お兄さん…?えっ!?お兄さん…っ!?」 気持ちが、悪い…。 僕は意識を飛ばした。
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