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額に冷たい感覚と身体に暖かいものが包んでいる。
「…?」
「あ、お兄さん、おはよ。具合、大丈夫…?」
ハッとした。
「此処は…何処だ…?僕は一体…」
頭がズキズキと痛む。だけど身体が重くてうまく動けない。
「お兄さん、ちょっと待っててね。お水持ってくる…!!」
眼帯の少年は走って奥に行ってしまった。
どうしよう…。
額に右手を乗せ、目をつむる。
「シオン、ちょっと落ち着けっ!!そんなに水はいらないだろっ!!」
「えっ!?じゃあどのくらい…?」
「コップ一杯。それで十分だよ。だから減らしてきなさい」
「はぁーい…」
会話の方へ目を向ければ眼帯少年と、とても綺麗な青年?がこちらへ来ようとしていた。
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