7人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
父親は保証人になっていたのだ。ようは借金の請求をされていて、それからだ。
父親は人が変わった。
暇さえあれば酒を飲み、暴れまくる。時には理不尽に、母さんにまで殴っては罵倒を浴びせ掛ける。
父親が許せなかった。
その晩、下の兄弟が寝ているとき、僕は酒に溺れる父親に言った。
「…アンタは、自分の責任でこんなことになったんだ。
母さんに当たる前に、自分の責任は自分で取れ…!!
できないなら、僕達は、家族は不幸になる…!!
頼むから、もう、母さんを傷つけないでくれ…!!
それが無理なら、この世から
消えてくれ…」
最初のコメントを投稿しよう！