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幼少期
私、奈都(なつ)
名前の由来なんてない。
両親は見合い結婚で世間体の為に
私を産んだ。
父は私を失敗作だといい、母は
冷たい目で私を籠(いえ)に閉じ込める。
そうなったのも私が小学校に
上がって4年生になった頃からだ。
子どもの成長期。
私の胸が膨らみ始めた日から、
父は私をいやらしい目で見るように
なった。
ぶっちゃけていうと、父はロリータコンプレックス。
通称ロリコンだ。
深夜、口元とお尻に違和感を感じ
起きたら目の前に父、しかも
パンツの中に手を入れられていた。
私は勇気を出して拒絶をした。
それから父は機嫌が悪い日、
私にきつく当たり散らすようになった。
暴力、セクハラはもちろん。
私が母に全てを話した途端嘘つき扱い。
無論物心がついた時から虐待行為は
頻繁にあった。
しかし母に話す度こう言われた。
「我慢しなさい?お父さんでしょ?貴方はお父さんを犯罪者にでもするつもり?」
親戚も誰も助けてくれない。
唯一の救いが世間体の為と
母が入れてくれたピアノの教室のみだった。
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