幼少期

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小学校2 小学校三年生に上がった時 また転入生の優梨(ゆり)が仲間に加わり友人として 私達は一緒に行動する事が多くなった。 ただ、一つ問題点があった。 私、真希、優梨となると、 合計で三人。授業で組むペアは 勿論、気が合えば合うほど会話の時に 喋るタイミングが被ったりする。 真希は他の子と仲良くする場面が その頃から増えつつあったが、 優梨は全くと言っていいほど 私以外の子と仲良くする場面が 見当たらなかった。 優梨は片耳が聞こえないという 障がいがあったのだ。 ただ私は優梨がすごく優しい子で 頑張り屋さんで、何より自分より 他人を思いやるが為に自分を 傷つけてしまうという事も 半年間付き合って気づいた。 だから放っておけずにいたのだ。 だが、それを真希は許さなかった。 後から入って来て私と話すようになった優梨に嫉妬していたのだ。
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