幼少期

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苦の連鎖へ1 それからの真希は 人が変わったように、優梨に ちょっかいを出して私と優梨を 引き離そうとした。 でも、既にノルマもあり、 人付き合いの苦手な優梨を 見捨てたら彼女は一人ぼっちで 虐めと戦わねばいけなくなる。 それに、彼女と趣味や好みなど 生き写しのように似ていて、 気があっていた。 真希は優梨が気に食わないらしく 三人で帰ろうー!と誘っても 嫌がった。 それから真希は私を避けるように なったのだ。 しかし、五年生の時に優梨は 両親の都合で転校。 また私は一人ぼっちになった。 真希はその隙を見逃さなかった。 自分といつも一緒にいた子が他の子と仲良くなって三人で行動がデフォルトになっていたからだろう。 独占欲が強かったのだ。 彼女は優梨が転校して 数日後、急に自分から話しかけて来た。 真希「奈都ちゃんー!一緒に帰ろー!」 奈都「いいよー!」 真希の考えなんて知りもせずに。
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