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わたくしこと斎藤由香は、町長である神流さんの助手をしてたりします。それが私の役職だったりします。基本的には神流さんはデスクワークで私が営業にいっている感じですね。
で、神流さん。
彼はこの町、神流町の町長であり、私の雇い主でもあります。いつもニコニコしていて、誰にでも敬語を使い、そしてスーツ姿です。表情が変わらないので、この人に雇われて幾年か経つけど、何を考えてるかさっぱりです。
そして、御庭露理さん。この町の神流神社の神主兼巫女さんです。なのでいついかなるときも巫女服を来ています。
性格は豪快で手が早いが、面倒見がいい。口調も少し悪いけど好い人です。タバコがないと生きていけない、とこの間半日タバコを吸えなかったときに言っていました。
そんな三人が集まって事件の対策会議をしているのには理由がある。
この町、神流町はいわゆる曰く付きな土地だ。この町が神流町と呼ばれるようになった理由が、その特殊性を物語っている。
神の流れる町で、神流町。
そう。この町は普通ではありえない出来事を引き起こす。
神の魂が、この町の土地に引き寄せられるように堕ちてくるのだ。
私たち三人の仕事はそんな神様の魂を、きちんと元の世界に戻すことです。場合によってはいたずらをする神様もいるので、今回の失踪事件のように私たちの手で解決しなければいけない事例も起こりうるのです。
神様も、いい神様だけとは限らないのですよ。
だから私たちはこうして神様が流れ落ちてきた時には対処をするためにがんばります。
神様の気配は、露理さんが感知してくれます。詳しくはわからないのですが、どうやら露理さんには神様が地上に顕現する気配を察知できるのです。
神様が顕現すると、それだけでこの町に異変が起きるので、大体はそれを調べればどんな神様が堕ちて来たのかがわかります。
しかし今回の異変はなかなか難しいものだった。
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