夢々

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「和人、お前は何も知らなくていい。立派な人間に育ってくれ。それが俺たちの望みだ」 「そうね。離れ離れになっても和人のこと見守っているからね」 知らない家の玄関先でニ人の男女が僕に声をかける。 玄関の向こうでは飛び立つのを待っているヘリコプターが大きなプロペラの音を鳴らしている。 何故だかは分からない。しかし僕は必死にニ人を追いかけようとする。 ―――――目の前で大きな音をたてて扉は閉められた――――――
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