夏休みの宿題を終盤にする計画の成功率は極めて低い

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ミンミンと蝉が輪唱を繰り返す、蒸し暑い夏の日のこと。 私は1人、短パンにTシャツ1枚という健康的且つややエロス(?)な服装で外を歩いている。 えー、初めまして。 西野カナの妹分の東野カナです。 東京生まれスイーツ育ち、震えてそうな奴は大体友達。 嘘です☆ 犬飼嶺子(イヌカイ ネコ)です。 指の数ほどしかいない友人からは『狗猫』と呼ばれています。 否、呼ばせています。 8月25日。 夏休みも終盤となり、高校1年生である私は超長期間の休日を謳歌しまくっていたわけだが。 生憎なことに、私は至って普通の女子高生(腐ってはいる)であり、いきなり異世界に転生されるとか8月15日の午後12時半くらいに落下してきた鉄柱が突き刺さるとか、そんなファンタジーな日常とは全く無縁な毎日。 代わり映えも無く恋人など居ない私にとって、この長い長い休日は嬉しい反面暇を持て余す。 毎日毎日ゲームばかりしていて、この1ヶ月間でもうRPGを8本クリアしてしまったくらいだ。 さすがに家に引き込もって1人でテレビゲームに没頭する日々には飽き飽きしてきた今日という日。 私は唐突に思い付いたのだ。 その時、狗猫に電流走るっ……! 閃き……圧倒的閃きっ……!! そうだ、ゲーセンに行こう。
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