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「──というわけだから、今からゲーセンに行こう!」
「相変わらず馬鹿だなアンタは」
直球すぎクソワロタ(笑)
ゲーセンに行こうと決めた私は、まずゲーセンに一緒に付いてきてくれる友達、略してゲー友を探すことにした。
まぁ私は隣人部に勝るとも劣らぬ交友の狭さを誇るので、選択肢はファミコン時代のマリオゲームと良い勝負をする少なさなのだが。
第1候補が、彼女だ。
櫻井真澄(サクライ マスミ)。
愛称は『まっすー』(※私命名)。
中学時代の同級生で、別々の高校に入ってからはめっきり遊ぶ頻度が減ってしまっていた。
だから今日は良い機会である。
「久々に遊びに誘いに来たのに、馬鹿とは何だね馬鹿とは!」
「あーもー朝っぱらから煩い……夏休みなんだから寝かせてよ」
「だが断る」
「言うと思った」
私の切り返しを予想済みなのか、まっすーは長い黒髪をくしゃっと指で乱暴に掻き上げながら、凄くめんどくさそうに溜め息を1つ。
そんなに嫌か。
しかし見たところ、どうやら本当に寝起きだったようだ。
下はジャージだし、Tシャツの襟が伸びていて隙間からまっすーの素晴らしい北半球の一角がチラ見出来るではないか。
くっ……壮絶な色気ッ!
これがCカップの力か!?
許せるッッ!!
「……何急に静かになったの?」
「まっすーの綺麗な脚とか美しい鎖骨とか形の良いクッション機能とか色々ガン見してただけ」
「何で自分がアンタと友達なのか真剣に落ち込みそうになったよ」
それはワロえない。
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