24人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
まっすーの好調な毒舌に若干だがしょんぼり(´・ω・`)顔になっていると、まっすーは再び溜め息を吐くと口角を小さく上げた。
「……まぁ、立ち話も何だしさ、とりあえず上がる?」
「では、お言葉に甘えましょう。
スリッパと茶菓子を持ってこい」
「いや、やっぱり帰れ」
「あーサーセン冗談です冗談!
ごめんなさいスリッパ要りません茶菓子しか要りませんから!」
「然り気無く茶菓子を求めるな」
玄関の前で土下座を極めて謝る私に突き刺さる、まっすーのゴミを見るような眼差しといったらもう……不覚にも興奮(ry
その後も玄関でボケまくった後、パジャまっすー(※私命名)の部屋に案内された。
とても綺麗に整頓された部屋は、気品というものが感じられる。
カーペットもカーテンも、決して高級品とかではないのだろうが、汚れ1つ見当たらないからなのか高価な品に見えてきた。
この部屋を荒らすのが私の使命か……腕が鳴るぜ。
「先に言っとくけど、狗猫。
部屋を荒らしたら絶交だから」
「御意」
心を読まれた……だと……!?
この女、読心術師か!?
盛大に怪訝な表情を隠すことなく私を睨むまっすーの手には、皿とコップの乗ったお盆が。
皿にはクッキーが盛られている。
何だかんだ言いながらも用意してくれるなんて……優しいなぁ。
「うんうん、まっすーは将来絶対良いお嫁さんになれるよ」
「それはどーも……」
ぶっきらぼうに返事しているけど照れ顔のまっすーマジ萌えた。
最初のコメントを投稿しよう!