39人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなに痛いものなんだろうか?
そう思っていると、林君が何気ない顔で戻ってきた。
「どうだった?林君」
「………別に」
さすが林君、まぁ、当たり前といえば当たり前だが…
「本郷幹宗さーん」
ふと、バスの中から女の人の声が聞こえてきた。
「お前だ、幹宗。せいぜい苦しむがいい!」
そう言ってバスの中に幹宗を押し込んだ。
「止めろ!、なにをする!」
幹宗の必死の抵抗。
「いや、お前の番なんだよ!」
後がつっかえていることもあってさらに力を加えた。
「ぐはっ!」
幹宗を完璧にバスの中に入れた。
「やっぱり面白いな幹宗。」
そうは言ってみたものの一応友達だし、心配なのでバスの中をのぞいてみた。
(なんか嫌な予感がするんだが…)
予想は的中した。
「ふっ、この俺から血を抜くか。面白い、やってみな……ただし、この俺に注射を刺せたらな!!」
あいつ、なにバトル発言してんだよ。
「はい、大人しくしてくださいね~」
医者は何気ない雰囲気で幹宗を押さえつけた。
さすが大人!反応も大人だな~
幹宗の抵抗はむなしくも大人三人にはばまれたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!