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「でも、お前んとこの剣道部部員三人しかいないんだろ?練習しないとまずくね?」
そう、幹宗が所属している剣道部の部員はたったの三人なのだ
だから、大会の個人戦ならまだしも、団体戦となってしまうとヤバいことになる。
団体戦は5対5で行うものだ、しかし三人しかいないとなると、一人でも負けたら即試合終了なのである。
「安心しろ、大会なんて、勝てばいいのさ勝てば」
「ずいぶんと強きだな」
何らかの秘策でもあるんだろうか?
「もちろん、まず相手の真正面に行き足の親指を思い切り踏みつける、つぎに相手の大事なところを…………」
ボカッ
幹宗の頭を軽く叩いた
「世の中ではそれを反則行為って呼ぶんだよ!」
林君がうんうんとうなずく
幹宗が手で頭をさすりながらこっちを見てきた
「反則?笑わせるなよ、いいか、よく聞け」
「なんだよ」
何か理由があるんだろうか?そう思っていたら
「反則はな、ばれなきゃ反則じゃないんだよ!」
驚きの答え。こいつはびっくりだ
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