にょたいか!! 1

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俺が通ってる高校は、家から約十キロ程のところにある。 一つの県に3つくらいはありそうな感じの高校だ。 「ったく、朝から十キロも自転車で通学なんてどこの拷問だよ」 と前田望は見慣れた景色をスルーしながらなかなかなスピードでペダルをこいでいく。 学校のチャイムは8時四十分になる。 それを考えると、7時位に家をでなければ余裕をもてないのである。 「別に一人で学校にいってっから友達を待たせる心配もないけど・・・」 そのせいか、少々独り言が多いのが最近の悩みなのだが。 そんなことを思ってるうちに学校に到着した。 「そういや今日健康診断だったっけかな?」 別に診断されなくても俺は健康体だ!と言い切れるので自分にとっては、どうでもいい時間なのだ。 「おぉ、そこにいるのは前田君ではないか!」 振り返ってみるとそこには三十代くらいの男がたっていた。 「すみません、ここは高校ですので大人の方がいらっしゃいますと不審者扱いされますのでお引き取りください。」 丁寧に退散を促す。 「ひどいな!そのくだりは何回もやったじゃないか!」 「いや~ごめんごめん、でも個人的には楽しいよ、このくだり。」 話しかけてきたのは同じクラスの本郷幹宗と言う男だ。 だが、本当に三十代に見える。少なくとも十代にはとてもじゃないけど見えない。 それにもう一つ彼の特徴がある。それは「中二病」 俺は彼のそこが気に入っている。 「そこまでに俺を侮辱するか・・・それ以上の発言は慎めよ次に俺を侮辱するような真似をしたら我がリミッターを解除し貴様に地獄を見せてくれるわ!」 「その発言下ネタと受け取った~~!」 「違うわ!」 彼の中二病発言を回避出来るのはおそらく俺しかいないであろう。 「そういや幹宗、今日、健康診断だって知ってたか?」 「俺は健康体そのものだ!神に誓ってもそう言える!」 「・・酒飲んでるクセに・・・」 「!!」 そう、彼は未成年のくせに酒を飲酒して いるのだ。 俺なんか甘酒買ったら「子供はダメ!」なんて言われたのに・・・ 「先ほどの言葉は撤回しよう、すまなかった」 そうゆう会話をしながら教室に向かっていくのだった。
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