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「うそよね?ははは、もうほんとにお茶目さんなんだから。いくら冗談に収拾がつかなくなったからって、ごまかさなくてもいいのよ。私は懐が深いの。それくらい見逃してあげるわ。神様権限でね」
なにを長々と言ってるんだ?頭大丈夫か?いい医者紹介してやるぞ。
「うるさーい!私は別に頭おかしくないやい。っていうか、ちょっとは場の雰囲気を読もうとしなさいよ。何あの要求。あんな要求ありえないじゃない。ふつうあんなこと言わないわよ」
「うるせーな。さっき、どんな力でもやるって言ったじゃねーか。あれは嘘か?天下の神様が嘘をつくってか」
「ぐっ。う、うっさいわね。し、仕方ないじゃない。そんなこと言ってくるなんて思ってなかったんだもの」
「でも、神様に二言はねえよな?神様だもんな」
「わ、わかったわよ。わかりましたとも。でもね、さすがに私を超える力っていうのは無理。だから、せめて私と対等の力で勘弁して」
「まあ、いいだろうよ。じゃあ、さっさとしろ。てきぱきしろ」
「なによ、その言い方」
そう言いながらも、さっと俺の頭に手をかざし…
「はい、終わったわよ。これであなたは私と同じ力を持ってるわ」
「ほんとか?こんなに早くできるもんなのか」
「そうよ。できるものなのよ。あ、でもこの”自分と同じ力を他人に渡す能力”はあなたにないから、そこのところ理解しといてね。これは私だけの、”神”だけの力だから」
ふーん。その力に関しては必要性は感じないから別にどうでもいいんだが。
「そう。それならそれでいいわね。あと、あなたに異世界でやってもらいたいことがあるのよ」
「なんだよ」
「いやね、別に大したことでもないんだけどね…」
「じゃあ別にいいか。大したことでもないなら」
「う・そ!嘘よ!いちいち人の揚げ足ばかり取って。そんなに私をいじめるのが楽しいのかしら」
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