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顔を上げたはいいが、その子は僕の顔をみたままフリーズしちゃった...
僕、顔になんかついてるかな?
そう思って
「ん?どうかした?僕の顔、なんか付いてる?」
と聞くと、その子はハッとしたように目を見開くと
顔を真っ赤にして
「...っ、あ、ごめんなさい、喜納弥生と申します、今日からこの学園の高等部に通わせていあただくことになりましたっ」
と名乗った。
やっぱり、この子が転校生か。
染めてはいなさそうな焦げ茶色のふわふわした髪。
小作りな顔に、男の子とは思えないくりくり二重の目。
ぷっくりした唇。
髪の毛を伸ばしたらちょっとボーイッシュな女の子に間違えられちゃいそう。
それに、さっきの謝り方や表情からして清純なのがわかる。
うん、可愛い。
僕はにっこりと微笑んで
「あぁ、君が弥生君か。僕は高等部3年の幸村泉だよ。君の案内を頼まれてるんだ」
と言った
~泉sideEND~
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