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それから1限目の数学へと入っていた。
俺は雨が降り出した外を見ながら時間をつぶしている。
すると、横の今宮が小さな紙の切れ端を渡してきた。
ビックリしながらも受け取り、中を見ると、
そこには“放課後いい?”と小さな字で書かれていた。
俺は今宮の方を向き、OKと手で合図した。
それからは何もなく1限から2限へと時間が過ぎ、
昼休みとなった。
俺は購買で買ったサンドイッチとイチゴラテを持って
旧校舎へと向かった。
そこは3年前から使わなくなった校舎であり、
誰も出入りしないから、一人が好きな俺にとっては最高な場所だった。
ひとつの教室に入り、窓際の席に座った。
そのまま首に掛けていた、ヘッドフォンをつけ、
大好きな歌を流し、サンドイッチをたべた。
いつのまにか雨が止んだ空を見ながら、
巳潮美沙(みしおみさ)のことを思い出した。
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