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「くそっ。俺としたことが。」
油断したつもりは、なかったんだけどな。
痛みにたえきれず、よろめきながら木にもたれかかった。
肩の傷から血が流れ続けて止まらない。
背中の黒い翼もぼろぼろになって、まともに飛べなくなってしまった。
「くそっ。」
魔力の使いすぎで子供の姿をとるのが精一杯か。
自分の力に苛立ちながらも残っている身体の力を使って少しずつ進んでいく。
どこか・・・
どこでもいいから身を隠す場所を探さなければ。
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