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少し歩くと疲れて、また木にもたれかかる。
さっきから、この繰り返しだ。
笑えるな。
何が魔王だ。
こんなにも無力になって。
魔力さえ戻れば・・・
魔力があれば、こんな思いしなくて済むのに。
そんなことを考えながら、足を引きずって少しずつ歩いて行くと、少し離れた場所から小さな足音が聞こえてきた。
誰だ?
もしかして、あいつらが追いかけてきたのか?
今の状態で会うのは、きついな。
この状態では、まともに戦えない。
歩くのを止めると、警戒しながら周りに気を配る。
このまま気づかずに通り過ぎるか?
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