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「いってえ!」
明はわき腹を押さえて丸くなる。
「手加減はしといたぞ」
「でも、いてててて」
「まあ、剣道で剣を扱っていた俺とお前の差だな」
「くそ・・・・・もう一回たのむ!」
「よし・・・・こい!」
明は槍を握ると横に振り友治に襲いかかった。
「よっと!」
友治は木刀を立てて難なく受け止めた。
「明、よく考えろ!槍の利点はその長い攻撃半径だ。その分近寄られたら弱い!」
そのまま槍をはじくと明に近寄り首で木刀を寸止めした。
「くそ・・・・・」
その後、明は7回挑んだが友治から一本とることはできなかった。
「なんで一本もとれない!」
思わず槍を叩きつける。
「冷静さを欠いているぞ!そんなものじゃ技術の差は埋まらん!」
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