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「くっそ!」
明は友治に再び槍で挑んだ。
だが当たり前のように友治に攻撃は受け止められる。
(考えろ・・・・考えるんだ・・・・。槍は長い分制御がしづらい、じゃあ・・・・・どうすれば・・・・・)
明は昔見た野球テレビの実況のアナウンスを思い出した。
『あーっと!○○選手、バットを短く持ってミート打法だあ!』
(これだ!)
一旦後ろにジャンプしてよけるとそれまで攻撃半径を広げようと長々と持っていた槍を中央あたりに持ち方を変えて友治に再び立ち向かった。
「うおおお!」
「なんの!」
友治は木刀を横に振り槍をはじくように攻撃を防いだ。
しかし次の瞬間、槍のえの部分の突きが友治の腹で寸止めされていた。
「・・・・・・やった」
「見事だ・・・・・」
友治は思わず木刀を下ろす。
そして明に笑顔を向けた。
「槍を短く持ち行動半径を狭くする変わりに振るスピードをあげるとはね・・・・・・」
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