マーリンの意志 Ⅰ

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同時刻―――警視庁近くのベンチ 「はあ・・・・・・」  疲れきったひとりのOLがベンチにすわりコーヒーを飲んでいた。 最近仕事が忙しすぎる。 その息抜きである。 そして無意識にぼーっとしたその時、なにやら遠くからボールのようなものがポンポンと跳ねながら自分の方に向かってくるのに気がついた。 「・・・・・・はああ」  ため息をつきながらもボールを受け止めようと手を伸ばした時、そのボールが頭に命中した。 ガスッ!  そして訳の分からぬまま鈍い音とともにOLは絶命した。 「フッフッフ」 女性から出たソウルエネルギーを吸い取るとボールはアルマジロ怪人『バジル』へと変形した。 「うわー!」 「きゃー!!」 当たりが気づきパニックとなる。
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