マーリンの意志 Ⅱ

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「遅いですよ笹原さん、新山さん!」 「ああ・・・・・ごめんごめん!」  笹原はパトカーから下りて言った。 「イヤー・・・・渋滞に巻き込まれちゃって」 新山も息が切れ切れでパトカーから下りる。 「まあ、もう片づきましたけどね・・・・・・!?」  明は思わず立ち止まった。 そこには黒縁メガネの中年の男、そう彼こそ。 「・・・・・・オヤジ!」 「久しぶりだな明・・・・・・・・」 明の父にしてIWBC前社長『唐部 総一郎(カラベ ソウイチロウ)』であった。 「お前が仮面ライダーだったとはな・・・・・・」 「だからなんだ?俺はあんたの元には帰らないぞ・・・・・・」 明はバイクの置いてある場所に戻ろうと階段を上る。 (?) 状況が読み込めない笹原と新山は顔を合わせた。 (どんなことでも俺の下にかえってもらう・・・・・・・・明!)  総一郎は笑みを浮かべるのだった。
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