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夜中―――明のマンション
明が寝ている中、そこに忍び込む一人の男がいた。
(・・・・・・・・・・)
男は何も言わずに明の近くにあったマーリンドライバーを盗み出し外へと逃げた。
―――――――――
「とってきました」
男は黒い車の後部座席に乗ると前にいた唐部 総一郎にマーリンドライバーを渡す。
「ご苦労・・・・・」
総一郎は男に財布から五万円を取り出すと男に渡した。
「あざす・・・・・しかしそれ何に使うんですか?」
「君が知らなくてもいい、早く帰りたまえ」
「へい・・・・・では・・・・」
男は黙ってそのまま車から出て行った。
「泥棒まで雇って、それほどまでにお子さんを?」
車の運転手が総一郎に言う。
「当たり前だよ、そのために幼少の頃から英才教育を施してきたんだ」
運転手の運転で車は走り出した。
―――――――
翌朝―――
「くそっ!」
明は紙を床にたたきつける。
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