14回廊

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ハーブティーを一口 味を確かめながらゆっくり喉に通すクレイツ 話の"切り返し" 妙案が思い付くまで. 時間を掛け…そして、 話を始めようと思っていたクレイツは. ダモンの鋭い目付きで 此方を探る視線を受け. 時間稼ぎを諦めるのだった… 「本当の事を言いましょうダモン将軍閣下. えぇ.確かに独立については勝手に此方が決めた事です ですが、王国に戻れば間違いなく我々一同は反逆者として処刑されるでしょう… 確かに此方に非が.. いや、非が無かったとしても国に属す気は 毛頭有りません」 開き直り.本音を吐く クレイツに対し、 ダモンは目線を反らす事なく.クレイツの瞳を見る 「…貴殿の言いたい事は分かった。 しかし、だ… 独立したいと言われてもどうすることも出来んよ 何せ、我々はグレイバー砦もグラデンカ王国と見なして居るのだからな.」 静かにハーブティーの入ったカップを触るダモン 「えぇ.私が来たのは何も独立についてではありません… 一つ.協力関係を結んで貰いたく閣下に謁見しに来たのですから」 その言葉にピクリと眉が上がるダモン. 「ほぅ…? 協力関係とな?」 クレイツに興味が沸いたのだろうか.. ダモンは少し身を乗り出しながら問うのだった
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