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「まて.クレイツ殿」
ギクッと身体を強張らせるクレイツ
やはり."簡単には"
返してはくれなかった…
「な、なんでしょう?」
「もしや.貴殿
この"短刀"について"何か"知っているのでは?」
手加減無しで探りを入れてくるダモン
だが.
クレイツは涼しい顔で答える.
「おや?
これは…王家の紋章
一体何処でこれを?」
暫し.
顔を反らさず目を見る両者。
そして.
先に折れたのは…
ダモンだった
「ふ、知らぬなら良い
だが…また会おうぞクレイツ殿!!」
「えぇ.本日は本当にありがとうございました。
では…」
バタン…
扉を閉め、去っていくクレイツをジッと
見据えていたダモンは声を出す
「中々、対した男だな
のぅ…バルダ。」
突如、影が部屋を横切り
ダモンの前に現れる男.
「…あやつを行かせてよろしかったので?」
「良い良い。
"グラデンカ"の後ろ楯が無い砦など何時でも落とせるわ!
ワハハハハ!!!」
「…作用で」
クレイツとダモンの対談はこうして終わりを迎える
はたして...
この対談はクレイツに
メリットがあったのだろうか…
それは神のみぞ知る所...
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