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話は戻り.
アメリス熱砂地帯にて.
行軍する一団の中から
1騎の騎士がグレイバー砦の門下に駆け付け
「グレイバー砦の者よ!!
砦を明け渡せ!
さもなくば武力を持って突入する!!」
叫ぶ.
[此処でグレイバー砦の詳細を1つ]
"グレイバー砦は
アドミヤ山脈とは別の山脈の岩肌を削り取り
"要塞化"した5か国で
最高峰を誇る鉄壁を有する砦.
横2km.高さ20mの規模を誇り
グラデンカが建国して
以来"1度"も侵入を許していない堅牢な砦"
...........
......。
弓兵を30cm間隔で
砦の頂上に凡そ660人立たせ
すぐ後ろにも同じように弓兵を立たせた者の一団からズィッと身を乗り出したクレイツ.
頂上の淵に片足を乗せ.
鋼鉄製の門に居る者に
一言声を発する.
「それは無理な相談
さっさと尻尾を振り
国に戻ってはどうです?」
「回れ右だワン公!」
ワハハハ!!
サッサトカエレー!!
何処から途もなく野次が飛び.
砦内から笑い声が木霊する中.
一本の弓矢が騎士スレスレに飛んでいく.
「おのれぇー蛮族供!
…後悔するが良い!!」
踵を返し.
悪態を吐きながら
自軍に戻っていく騎士だった…
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