14回廊

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場面は変わり. 門より800m手前に展開する数千の帝国兵の中から. ズィッと前に出た一人の将軍は声を張り上げて命令を下す. 「重装兵構え!!」 ザッザ… 自身の背を超える巨大な盾を構える総勢2000の兵士達 「続けて軽装兵構え!」 ザッザ… 動きやすい軽装備に身を包んだ3000の兵士が重装兵の後ろに付く. 「進軍開始!!」 1師団を任された将軍から進軍命令が下された 総勢5000の兵士は ゆっくりと進軍を開始する. ヒュン…ヒュン…!! 進軍最中. 頭上から雨の様に矢が降り注ぐ中を 重装兵は涼しげな顔をして進軍するが... 軽装兵は違った.. ギャァ… フグ…! 雨の様に降り注ぐ矢に 為す術もなく倒れる. ..........。 .....。 「工兵!! 門に爆薬を仕掛けろ!」 重装兵を束ねる兵士長が後続に居る工兵に命令を出す. そして. 門の前に殺到する工兵の頭上から熱した油が降り注がれ. ギャァァァァ… 顔を押さえ、服の中に入った油を取ろうと必死にもがき地面を転がる工兵達. 「おのれ卑怯な! …第2陣工兵行け!!」 悶える工兵を見ていた 兵士長は尚も. 門に向かう事を命令する 「「はっ!」」 まるで自殺行為な命令に 工兵は臆することもなく. 仲間の亡骸を乗り越えて門に張り付く..が また. 頭上に油が降り注ぐのであった… グギャャァ… アツイ.アヅイ…!!
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