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砦_頂上
パチュン…
長距離魔法が見えない壁に防がれ消滅し.
ズゴォ…
岩石が砦にぶつかり
欠片を頂上付近にパラパラと降り注がせる中.
必死に防衛をするグレイバー砦独立軍.
「油をぶっかけろ!
はっ?…よけろぉぉ!!」
「う、うわぁぁ!!!」
ゴギャ…
極稀に.
兵士に向かい飛んで来る岩石は逃げ遅れた数人を吹き飛し.
辺りに歯や血を飛び散らせる..
「くそぅ…
お返しに弓矢の嵐をお見舞いしてやれ!」
数百の矢が軽装兵目掛けて飛来する.
だが.
軽装兵を守る重装兵の盾が半数の矢を弾き.
軽装兵は投げ槍で応戦する.
ヒュン…
ヒュガ…
「そろそろ頃合いか..
弓兵構えぇぇ!
目標は門前の油!!
火矢をはなてぇぇぇ!!!」
クレイツより弓隊の指揮を任された者の合図を皮切りに.一斉に油に向かう火矢.
ウギャァァ…
ヒガァァァ…!!
着火と同時に炎が
重装兵.軽装兵関係無しに燃やす..
「ハハハ.燃えろ!」
「ホット"ドッグ"だな」
門前は地獄だった…
人が焼ける臭いが辺りに散布し.
燃えながら重装兵に抱き付き転がり回る者.
重装兵の中には煙で息が出来なくなり兜を脱ぎ捨て
頭を射ぬかれる者.
着々と門前には死体の山が積み重ねられていくのであった.
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