15回廊

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開戦_二日目 時刻は朝八時を回った頃だろうか. 昨日と同じ様にアメリス熱砂地帯に響き渡る轟音. 踏み鳴らした場所から 砂埃に覆われる帝国兵達. それを砦頂上からクレイツとハモンは腕を組み見下ろす. 「二日目が始まりましたねハモン君.」 ゼンタァイトマレェェ!! キサマラニ.ゲキヲトバス!!! アリガタクキケェェェ!!! 「えぇ. それにしても相手方は朝から煩いですね. クレイツ様」 「ハハハ、あの将軍が妙に張り切ってますからね」 馬上から妙に張り切る将軍の一人を小馬鹿にするクレイツ達は 何処か余裕の表情であった. 「さて…我々も準備しましょうか」 「はっ! ではクレイツ様. くれぐれも無理をしないようお願いします.」 腕を組むクレイツを尻目にハモンは砦内部に入っていく最中. クレイツはニヤリと口角をあげて佇む. 「さぁて魔導師諸君. 保護魔法を外したら 先の命令に従いなさい. 良いですね?」 「「はっ!」」 先日とは違う事が1つ. それは急遽朝方に決まった魔導師部隊の編入であった. 弓兵部隊の足りない人員を魔導師部隊が補う. そして. クレイツ自らが指揮を取ることになり. 魔導師約800名を 横一列1m間隔で並ばせ. 開戦の時間を楽しみに 待つのだった.
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