15回廊

8/23
前へ
/413ページ
次へ
城破鎚の残骸が辺りに弾け飛ぶ中. 「…は!? ほ.保護魔法が外れたぞぉぉ!!! 急ぎ.魔導師部隊に伝達!」 「はっ!」 砦を覆っていた灰色の膜が無くなった事に気付く兵長の一人は. 横に居る軽装兵を掴み命令を下す. ゴフッ… アアアア…!? だが.... 軽装兵が駆け出す最中. 砦頂上から赤い閃光. 青い閃光etc. 様々な魔法が帝国兵の 命を刈り取る. 爆散した者. 上半身に風穴が空いた者. 挙げ句の果てには 魔法が付加された矢が 重装兵の鎧を貫通する. 「おぃおぃ… 昨日と違うじゃねぇか! 何でよりによって此方に魔導師が居ないんだよ!!!」 数秒単位で兵が死に 熱砂に死体が積み重ねられていく光景の中. 誰かが嘆く. 「重装兵密集陣形を取れ!!」 「「おぅ!!」」 彼方.此方で魔法が流星のように帝国兵達に降り注ぐ最中. 重装兵が様々な場所で 防御体勢を取り始める. 「盾を構えろぉ!!! 軽装兵は俺達の後ろに来い!!!!」 攻撃の手を緩めた帝国側は砦側の猛攻に耐え凌ぐ為. 各々が盾を構えて亀の甲羅見たいに陣形を組むのだった. ※グロリア帝国重装兵の盾は小~中規模の魔法をある程度防ぎます.
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8254人が本棚に入れています
本棚に追加