15回廊

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遠距離魔法を主とする 特務魔導師部隊総勢60名は投石部隊が準備する場所より やや前方の砂丘に展開する. 「全部隊展開完了致しました!!!」 1つの砂丘に12名が配列. それと同じ様に4つの砂丘でも展開し終えた 部隊長から報告を聞く 帝国特務魔導師隊長は 尖り帽子の鍔をグイッと下げる. 「…見れば分かります 報告する暇があるなら攻撃しなよ」 「「はっ!」」 部隊長が駆け足で去っていく中、浮遊魔法でフワフワと浮き始める隊長. 「…砂嫌い」 全くやる気が見えない様子であった... ......... ...... 合計60の青い閃光が 砦頂上に目掛けて飛ぶ. チュン… だが... 昨日と同じ様に 保護魔法に掻き消される魔弾. 「また保護魔法かぁ!!! さっきまで無かったのにまた現れやがった!!! おのれぇぇぇ!! 何て堅牢な保護魔法だ!」 「一体何人の術者が掛けてるんだ…」 帝国側は知らない. この保護魔法がクレイツ一人で掛けている事を... 「…また同じ ん…翼竜部隊が来た?」 周りの人間が憤怒して 鼻息を荒げる最中 相も変わらず フワフワと空に浮かぶ 特務隊長は何かに気付く. それは. 空高く舞う翼竜であった……
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