15回廊

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クレイツが翼竜の相手をしている場面から一転. 地上では息を吹き返した 重装兵と軽装兵の混合部隊が部隊を二組に割いて行動していた. 「爆薬は何処だ!!」 「知るか!! おいお前探して来い!!」 扉を壊そうと躍起になっている部隊が扉前に集結して怒鳴り合う. 「おい!! 一番先に頂上に登った者には酒と女を奢る!!」 「うへっ… 俺様が一番乗りだ!!」 一方. フックを砦頂上に掛けようと行動する部隊は 賭け事の為に必死に行動をする. 抵抗が少なくなった事で 混合部隊は猛攻の激しさをより一層強めるのだった. ........... ........ 場面はまた頂上に変わり 上空での動きが激戦へと切り替わっていく.. チュン… 「あぶなかったぁぁぁ!」 陽動作戦を繰り返すアスタとラムントに瓦礫の砲丸が数秒おきに飛来する. またもや紙一重で避けたアスタは大袈裟に驚く. 「アスタ集中しろ! じゃないと当たる!!!」 恐ろしい程の制球力を誇るクレイツの投擲は. 時速を有に110kmは出ている翼竜の行動を予測しながら投げて来る為. 無理矢理避けざるを得ない状況にされる. 「わっとっと…ッウ!!」 投擲をよける度にバランスを崩すアスタは. 今回ついに弓矢の1本を崩れた体勢時. 左腕に貰ってしまう.. 「アスタ無事か!!」 ラムントはぐらつきながら飛ぶアスタの翼竜に幅寄せし. 飛んでくる矢を叩き斬る. 「ラムント~痛いよぉ…」 「男がめそめそするな! それより傷を見せてみろ?」 幅寄せしながら傷を確認したラムントは命に別状が無いことを告げる. 「唾付けとけば治る」 「えぇ~それ迷信だよ?」 「煩い! それより隊長と合流するぞ!!」 突如.話を変えたラムントは 翼竜の腹を両足の踵で叩き加速させ ダルトの元に飛び去っていく. 「ま、まってよ~」 対するアスタは間延びした声を出しながら.. 後を付いていくのだった.
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