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晴天の決闘
アドリア鉱石をふんだんに使用した刀身がキラリと太陽に反射して赤く光る.
ダルト専用の世界に１つしかない長刀アデネ.
それは.
皇帝から直々に授与された名剣中の名剣でもあった.
.........
......
アデネを抜き身で持ち
戦友翼竜と共に朱色の
ドラゴンに突っ込んでいくダルト.
「うぉぉぉぉぉ!!!！」
気合いの入った雄叫びを腹の底から出し.
ﾌﾞｩﾝ…
翼竜を加速させる最中.
身体強化された身体に
更に身体強化魔法を重ね掛けするダルト.
対する赤竜は蛇目の眼孔で動きを追うのみ...
「くらいやがれぇぇっ!」
渾身の力を持って
赤竜の眉間目掛けて刺突を解き放つダルト.
ｻｯ…
だが外す..
「単調ダナ」
外した直後逃げるようにグングン離れていくダルトを追い掛ける赤竜.
「燃え尽キロ!」
追い付き様.
灼熱の火炎球をダルトに
２発放つ.
「誰が単調だ！誰が！!」
先程のボヤきに反論し.
翼竜の右腹を２度踵で叩き火炎球を回避する.
ﾄﾞｫｫｫｫ…
ｷﾞｬｬｬｬｬ!!!
避けられた火炎球は砦前で奮闘する帝国兵達に着弾.
そして.
火柱が上空５００mまで立ち上がる..
帝国兵達にとってダルトの決闘は正にいい迷惑であった..
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