15回廊

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決闘が始まり数分が過ぎた頃. 決闘とは名ばかりの 追いかけっこに様変わりをしていた. ダルトが振り向き様 魔法を放つ. 赤竜がお構い無しに魔法に突っ込み火炎球を放つ. そして. ダルトが避けると 砦に着弾.炎上. 砦前の帝国兵も被害増大. 第3者は大損害を被る.. これの繰り返し. そして憤怒する者が一人居たことを両者は知らない. [兵士の一人はこう語る] クレイツ様が終始. 降りてこい…降りてこい…降りてこい…と呪いのように呟き. 二人共降りてこい. 今なら片腕一本で許しますよ…と、不適に笑っておりました. もうね… それが怖いのなんの… 私が一番恐ろしかったのはドラゴンでも敵でもなく.クレイツ様自身でしたね! ........... ...... クレイツの呪いが通じたのか?状況に変化が訪れる. 「ヌウ?」 翼竜を急速停止したダルトが空高く跳躍. 対する赤竜は急な出来事に思考が一瞬止まるも. 「ワハハハハ!! 馬鹿じゃノウ!」 ダルトが落下してくる ポイントで口を大きく開き火炎球を放つ. 「馬鹿はどっちかな?」 「ッゥ!!」 翼竜が単独で赤竜の尻尾に噛み付き. 痛みで一瞬揺らぐ赤竜の背に着地するダルト. 「は..離れろォォォ!!」 背中に乗るダルトが余程嫌なのか上空で暴れ始める赤竜. 対するダルトは背中の凹凸に必死にしがみつく. 「おぉぉぉぉぉ!!!!」 恐怖の赤竜ロデオボーイ.落ちれば間違いなく赤竜に迎撃されて死ぬ状況の中. 凹凸から右手を手放して アデネを背中に刺しまくるダルト. 「グォォォォ!!!!」 ガシュ… ザシュ… どうやら背中の翼の付け根は刃が通るらしく 辺りに鮮血を撒き散らす. ダルトは顔と鎧を返り血で赤く染め上げるのだった.
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