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アデネの刀身が赤竜の背中に深々と突き刺ささる中.
周囲の気温が急激に上昇する.
「ガァァァァ!!!！」
赤竜が咆哮と共に高熱風を放出して身体強化された
ダルトを上空に弾き飛ばす.
「ぐぅぅ…!！」
ﾌﾞｽﾌﾞｽ…
上空に放り出されたダルトの鎧は所々溶け落ち.
ブスブスと黒い煙が上空に立ち上る…
そして…
派手に吹き飛ばされたダルトであったが..
身体強化のお陰か.
幸い軽度の火傷だけで事なきを得る.
「....来い!!」
ダルトは落下する最中.
はっきりとした意識で
短く言葉を発する.
「ｷﾞｬｱ!!」
直ぐ様.
付近を飛んでいた翼竜が
ダルトの落下地点の真下を飛び背に乗せる.
「助かった…」
ｷﾞｯ…
ダルトに優しく頭を撫でられた翼竜は短く鳴く.
まるで生きていて良かった…
心配したぞ？と.
鳴いてるようであった.
「ヌゥゥゥゥァァァ!!」
対する赤竜は憤怒していた.
相も変わらず高熱風を周囲に撒き散らし.
翼竜に股がる人間を完全に敵と認識する.
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