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とてつもない吐き気と嗚咽[おえつ]を繰り返す!!
かと思うと、全身が激しく痙攣をはじめ、筋肉が硬直し海老反りとなり、口から大量の泡を吹く。
目が見えなくなり、耳も聞こえなくなる。
すると一瞬にして痛みすら感じない世界に入っていった。
もうなにも感じない。
わたしは完全に虚無の世界に陥ったのだ。
わたしは死ぬ。
終わったんだ。
助けくらい呼ぶべきかなと今更に思う。
例えば、どうやって。
というか誰に?
誰に助けを呼ぶのよ。
わたしは誰に助けを求めたらいいのか分からない。
家族?
友達?
まさか髪木はありえないでしょ。
分からない。
誰も思い浮かばない。
わたしはこんな孤独のなかで死ぬの?
ほんと、つらいな。
つらい終わりかた。
こんなにわたしの人生報われないんだ…………。
生まれてこなきゃよかった……………。
『我が憑り代となり、天八咫祖命と名乗るがよい』
!
だれ?
「〇Å∽#£*!!!
「………飛鳥様!!
「飛鳥様!!」
あれ。
わたし………死んでないの?
なによそれ…………。
………ほんと笑える。
どういうことよ………。
あれだけ苦しんで、覚悟もしたのに。
わたし生きてるの?
なんか馬鹿みたい。
「もう大丈夫だよ。起きて飛鳥様」
耳が聞こえる。
ゆっくり瞼[まぶた]を開いてみる。
「あっ、飛鳥様、目が醒[さ]めたみたいだね。よかった。さぁ起きて。これを飲むんだ」
髪木がわたしの顔をのぞき込んでいた。
目も見えるみたい。
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