第2章 番いの弱者

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「それは明日にしましょ」 「じゃあせめて風呂だけでも入らせて欲しんだけど……」 「ごめんなさい、今言ったように入室は禁止にさせてもらってるの。だから近くのお風呂屋さんに行かなければならないのだけど。23時30分だからもう閉まっちゃってるのよね。ごめんなさいね」 つまり入室禁止の部屋が風呂場となるのか。 「明日はちゃんとお風呂屋さんに行くから。今日は我慢してもらえない? 「それに、郡山さんは早く寝たほうがいいと思うのよ。いくらちゃんとした治療をしたからといっても、取りきれない疲れとかもあるはずだから。 「それは自分で治さなければ治らないものだから今日はしっかり寝て。ただお腹がすいたなら何か食べてもらっていいのよ。冷蔵庫から適当なものあさって」 こんなにもいい家なのに風呂が使えないんだ。 まぁ一日くらい風呂は諦めて、なにか軽食でも摂って寝ることにしようか。 馨さんの言う通りだし、それに二人だって寝るだろうし。
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