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「おはよう飛鳥様。調子はどう?」
「おはよう髪木、おかげで調子がいいわ」
「そう、それは良かったよ。だけど『おかげで』とかはやめて欲しいな。飛鳥様がこうなったのは僕の責任なんだから。ちゃんと折がついたときにはしっかりお詫びさせてもらうよ。
「お姉ちゃんは今お仕事に出かけてるんだけど。夜まで帰ってこないから、僕が代わりに昨日の話の続きをするように頼まれてるんだ。だから、お昼御飯を食べながらでもその話をしようか」
「昼飯?」
そうか、まだ早い時間のように思えたけどもう昼なのか。
時計をみれば短針が12時を指してた。
「分かったわ。でもわたしあまりお金は持ってないからいくらか貸してくれない?」
「僕はお金を貸せないよ、貧乏だからね。お金ならお姉ちゃんから預かってるから、そっちを使ってもらうよ」
「馨さんが?いくら預かってるの?」
「500万円」
「……………」
桁が3つ程間違えているような………。
「ちょ、ちょっと待って!500万!?いま500万って言ったの?嘘!!わたしの小遣いの1000ヵ月分はあるわよ!」
「お姉ちゃんって僕の働いてる組織の最高司令官だからね。お金ならたくさんあるんだ」
「ほんとに!?じゃあ馨さんってとんでもないお偉いさんじゃない!!!」
「そうだよ。すごい人なんだからお姉ちゃんは。まぁ、それも含めて後で話すからお昼御飯を食べに行こう。ついでに服とか生活用品とかも買うよ」
服とか生活用品。
わたしは疑問に思いながらも身仕度を整え、近くのファミレスまで歩いて行った。
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