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父親からは失敗作、出来損ない、汚らわしい、生きる価値はない
親とは思えない暴言。暴力。
彼の目から光は消えた。
親への信頼、愛、全てが消え去った。
そのとき、はっきりと喋った言葉が一つ、「愛してた」
彼は8歳になった。
孤児院のシスターと呼ばれる女性に言われた言葉は
「もしも、貴方が愛したい人がいるならば。これをあげなさい。」
渡されたのは沢山の飴が入った袋。
彼は久しぶりに笑顔を見せた。綺麗な色に、暖かい味。
彼は菓子が好きになった。
沢山の大切な人を見つけるため、いつでもお菓子を持ち歩く。
「おかしー、すき?」
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