第一章

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時は遡ること20年。この学園の片隅で小さな恋が終わりました。 「もうお別れだね。」 「…………。」 「そんな顔しないでよ。一生の別れじゃあるまいし。またすぐ会うよ。」 「………それどう言うことだ。」 「今からは友達ってこと。」 「…………。」 「○○○ってさぁ、引きずるわりに、惚れっぽいじゃん。………進路別れても、気持ちが離れないとは思えない。 私自身そうだしね。お互いもっといい人がいるよ。」 「………もし、◇◇◇以上の人が居なかったら。」 「んー、そうだなぁ………もし、もしお互い以上の人が居なかったら。」 ―――――ここで会おうよ。また5年後に、思い出のこのカミツレの花壇で。
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