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この世で生きるには避けて通ることの出来ない理不尽に、屈強に立ち向かう戦士達は果たして勇敢だと言えるだろうか――
ホワイトボードにこれでもかという位大きく、乱雑に書かれた言葉は教室内をざわつかせるのには 良い塩梅であった。
休日ならばとうに飯の時間帯は過ぎ去っているが、そんなどうでもよい事を念頭に置いても目の前に赤壁の如くそびえ立つ「言葉」に一部の少年少女はうっかり苦虫を噛み締めたような面構えをしていた。
教壇の手前で頭を抱えている少年も、その一部の様だ。
まず、この議題を第二次思春期真っ只中の学徒達に叩き付けた社会科教諭もなかなかどうして面白い人だとは思わないだろうか。
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