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「美咲チャリかしてー。」
「あんたね、あたしはあんたのパシリじゃないんだよ?彼女だよ?」
「彼女だから借りてるんだろー?サンキュー!」
あたしの彼、斉藤新一は本当に自分勝手な野郎だ。
「もー、気をつけなよー?」
そして、その自分勝手な奴と付き合っているのは、あたし加藤美咲だ。
愛知に住んでいる従姉妹の近所に住んでいた新一と昔よく遊んでいた。俗にいう≪幼なじみ≫だったあたし達は、全寮制である大学で再び出会い最初は友達としてすごく仲のいい関係だったが、いつしか恋人同士へとなった。
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