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そんなあたしにまさか爆弾が降り注ぐとは思ってもなかったのだ。
いつもと変わらない一日だった。
部屋でぼーっとしてたら、新一から電話がきて、いつものようにチャリかしてー。と言ってきたのだった。
はいはい。と、自転車のカギをもって寄宿舎の階段をおりたところに、いつものように新一が立っていた。
「はいよー。」
「ありがと。…あ、俺、学校やめるから。」
あたしは冗談だと思い、笑って流した。
「なにそれー面白ーい。」
「いや、本気で。」
新一の顔が真剣だった。
「…え?まじで言ってんの?」
彼は頷き、「じゃ、あとで返すなー!」と去って行った。
理解ができないまま、部屋に戻った。
携帯に新一からメールが届いていた。
<ほんとにやめるから近いうち、ご飯いこー>
…こいつ、本気なのか?
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