2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
三日後に会う予定だったので、その日に詳細を聞こうと思い、メールは何通かやり取りしておわった。
短気だし、後先考えずに行動してしまうところがあるので、心配だった。
なによりも、大学をやめるということは実家である愛知へと帰省するということだった。
「ということは、あたし達遠距離になるってこと?!…無理無理無理!」
「まあ、新一くんは遠距離無理だろうねー。」
この話を一番の親友である、日高明音に相談した。
「でもさ、なんでまた急にやめるとか言い出したんだろうねー。」
「…憲法の試験のカンニングがばれたから?それとも、担任が外出許可くれなかったから?あー、それとも…」
「なんでそんなに思い当たる節がたくさんあるのよ…。」
明音は呆れていた。
新一は昔から顔は童顔で、身長も高くないし、頭もよくない。
おまけに気が短いのでよく先生とも当たっていた。
唯一、あたしが彼女として自慢できるところといえば、たくさんの友達がいることだった。
最初のコメントを投稿しよう!