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「しかし、大丈夫ですかね?」
大型の宇宙船が例の食べ物が入った箱を運んでいた。宇宙船を操縦していた宇宙人は不安そうな声を時々、上げていた。
「何を今更・・・。警察がそんなに恐いのか?そんなのが、恐くて不法投棄なんかできるか」
「そうじゃないですよ。いくら、不法投棄するからって、やはり、これを辺境の星に捨てにいくのは・・・」
「気が引けるってか?仕方ないだろう。土地はすでに、ビルで埋め尽くされている。海も同じだ。もう、これを納める土地はどこにも残されていないんだ。お前だって、十分に理解しているだろう」
「まあ・・・」
仲間にそう言われるも、宇宙人は不安や罪悪感は抜けきれなかった。宇宙船の倉庫が開かれ、大量の箱が次々と地球へと投棄されていく。
「やっぱり、気になりますよ。死んだとはいえ、同族の遺体を捨てるのは・・・」
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